ミディアムシップの目的
以前にも何度も書いていますが。
イギリスでは、『霊界の存在を証明する』というのが
ミディアムシップを行う目的とされていると、その流れを継承した形で学びました。
イギリスでミディアムシップを行うようになった歴史から‛証明’を重視するのは
分かります。
証明の手段としてのエビデンス
証明する為に、ミディアムはスピリットさんからの情報をもらいます。
その内容から、ご遺族様やお客様がご当人と認められます。
イギリスの先生方からは、その為の‛エビデンス’を取る事を最優先に
教えて頂きました。
いらして下さったスピリットさんを特定する上では欠かせません。
ですので、エビデンスを取る練習を繰り返し行います。鍛錬鍛錬。
性別、お客様との関係性、年齢、ご死因、職業、・・・・・・と。
スピリットさんとお客様との共通の思い出ですとか。
お客様とスピリットさんにしか分からない情報です。
養成クラスの生徒さん達にも徹底してエビデンス取りをトレーニングしています。
今もエビデンスをお伝えする事の重要性は変わりませんし、
その為にセッションの時間の多くを割いています。
以前は、イギリスのT先生が仰られたのは。
「30分のセッションならば、25分がエビデンス。5分がメッセージ。」と。
えっ?
この説明には、強く疑問を感じましたので、
「お客様はメッセージを沢山聞きたいと思いますが?」と質問を。
「メッセージなんて『I love you.』の他に何が有るの!」T先生のご回答でした。
「・・・・・。」けれど、納得行きませんでした。
(だって、日本人は‛愛してる’なんて、特に昭和以前のお生まれの方は、
特に男性は口が裂けても言わない民族なのに・・・。)
日本人の心情では、エビデンス5分、メッセージ25分だって思うのでした。
地上のお客様だけではなくって、スピリットさんだってお伝えしたい事が
沢山沢山お有りなはずですから!
基本には忠実に
ところが、徹底してエビデンスを取る為の学びと練習を繰り返しますと、
どうしても、‛エビデンス至上主義’とは言い過ぎですが、
そこにばかり気持ちが入ってしまう傾向は強くなります。
しっかりとエビデンスをお伝えした上でミディアムシップは成り立つものでは
有ります。ミディアムとして信頼して頂く為にもいい加減な事は出来ません。
ミディアムシップの変化
イギリスでも、最近はミディアムシップのやり方に変化が出ています。
アーサーフィンドレイカレッジ(一言で:イギリス屈指のミディアム養成学校)に
おいても、柔軟な形に進化しています。
私自身は、昔のノートを読み返してみますとセッション内容も変遷が見られます。
時代とともに、というよりも。
一つには、自分の使える感覚がクレアボヤンス(霊視)よりも、
クレアオーディアンス(霊聴)とクレアセンティアンス(霊感)に
主に使うものが移っている事が有ります。
言葉や音で聞いたり、スピリットさんの心情や肉体等のお痛みを感じることが、
ビジョンを見ることよりも多くなっているのです。
更に、スピリットさんからの情報をお伝えする際に、自分が何処に
最もフォーカスするのかというところの変化です。
一番心掛ける事♡
スピリットさんにはお客様に直接伝えることの出来ない事を
しっかりと受け取ってお渡しする際、自身が一番に思うところですが。
どのような場合でも、スピリットさんは‛愛’を伝えたいのです。
それは、何ものにも変えられません。私も愛をお伝えしたいのです。
「エビデンスをしっかり取らなくちゃ」のhave toの作った落とし穴が有ります。
スピリットさんからの情報をどう捉えて、どのように表現してお伝えするか。
言葉の使い方、‛てにをは’一つでも伝わり方が違って来ますし。
私は無神経なところが有りますので、気を付けなければなりません。(ごめんなさい)
多くの先生に育てて頂いて
イギリス人、日本人他、多くのミディアムの先生方にお教え頂いて来ました。
今も、イギリスの先生方のご教授を頂いております。ありがたいです。
しかし、本当の意味で今迄、私にミディアムシップを教えて下さる、
鍛えて下さるのはスピリットさん達です。そして、お客様です。
私のミディアムシップへの視点が、
原初の『霊界の愛と思いをお伝えする』に立ち返ることとなりましたのも、
多くのスピリットさんの愛からの気付きと導きです。
いつも、スピリットさん達の愛♡が、まだまだ稚拙な私を育てて下さいます。
愛の尊さ、思いの深さ、肉体が無いが故の愛情表現、お志の高さ。
どれ程、地上の愛する方のお幸せとお心が癒えることの為に全力を尽くされて、
必死で支えて、微笑みを誘い、ご自身の不在を補わんとされる強い思い、・・・。
このような言い方は不謹慎ですが、「あの手この手」で愛を投げ込まれます。
ミディアムとして、お客様でなくスピリットさん側でお話をしてしまうのですが。
※時間をたっぷり目に使ってしまいますのも、事務的なミディアムシップに
したくないという私のわがままです。この場を借りてごめんなさい。
これからも、スピリットさん達を先生としてミディアムとして人として
成長させて頂きたいと存じます。
ミディアムシップに、スピリットさん、お客様の愛に深謝申し上げます。
あっ、我が親愛なるガイドチームにも感謝です。