スピリチュアルケアの現場
数年前、スピリチュアルケアを行う為の勉強を考えていた事が有りました。
医療、宗教の有資格者に限られていた記憶が有ります。
先日、テレビで僧侶で看護師の方のスピリチュアルケアのドキュメンタリー番組を
放映していました。
その女性は、病院、個人のお宅などを訪問され、
これから旅立たれる方、見送られる方、残された方と対話されます。
ご家族ではない方が故に、話せない言葉を吐露されるそんな現実を
テレビは映し出していました。
ミディアムは、既に天国にいらした方=スピリットさんとの対話のお手伝いを
させて頂きますので、ご遺族の方との向き合われる場面を注視致しました。
ご遺族の方の喪失感と苦しみの現実も取り上げられていました。
まだ新婚といえる時期にご主人が自死された女性は、8年間引きこもられて、
アルコールに強く依存する生活を送られています。
これが現実なのだと、色々な色々な思いで見ていました。
ミディアムの意味って何?
私の知っているスピリットの住む世界と地上の現実の落差の大きさに
驚愕と落胆を覚えました。
‘ミディアム’の存在の意味を問い掛けずにいられませんでした。
自分自身の非力さを目の当たりにしたような思いでいました。
ミディアムはまだ日本では市民権を得てはいませんし・・・。
(とっても、傲慢な言い方なのですが)
ミディアムには、ミディアムのお役目
ミディアムは地上と霊界を繋ぎ、スピリットさんの代弁者です。
愛する方々、大事な人々を残し旅立たれたスピリットさんの
『愛と思いを伝える』のが我々のお役目です。
以前、グリーフケアの資格の講座を受講しましたが、それとも全く異なります。
スピリチュアルケアをされる方々には、頭が下がります。
けれど、ミディアムシップとスピリチュアルケアは似て非なるものです。
スピリチュアルケアをなさる方は人を支えておいでですが。
ミディアムは、‘スピリット側’の人間です。
ですので、人の目、心ではなく、スピリットの目と心で見ます。
そんな中で、クライアントさんに寄り添わせて頂きます。
スピリットさん側の望み
何度も、この‘独り言’でもお伝えしておりますが。
スピリットさんの一番の望みは、
『残された愛する方々のお幸せ。前向きにご自身の人生を生きる事であり、
笑顔で過ごされる事。』ですから。
地上の方々のお心が癒される事で、初めてスピリットさんは癒されます。
ミディアムの扉
テレビを視聴した際に、もう一つ感じました事。
愛する方を失われて、自暴自棄になられたり、後を追う事迄考えられたり。
バラバラに砕けてしまったハートの欠片を集め修復されるような
厳しくお辛い中を、クライアントさんはミディアムのドアをノックされます。
海のものとも山のものとも分からない、見えない世界の扉のこちらに。
その愛と勇気と思いにスピリットさんは、応えます。
スピリットの扉
そんな地上での流れとお痛みをスピリットさん達はご存じなのですが。
スピリットさんは扉の向こうで、目の前で涙されるクライアントさんには
想像も付かない程、穏やかでお幸せそうなのです。
(ちょっと後ろ暗いところの有るスピリットさんは違っていたりしますが。)
肉体を持ち、物質世界に生きる事が如何にハードかを物語っています。
☆勿論、残された方への愛はご生前よりずっと深く強くなっています。
その事をクライアントさんはそれを感じ取って下さっておいでです。
ミディアムとして
スピリチュアルケアをされる方々は、とてもお優しくておいでですし、
とてもお心の強い方だと感じました。
人と、そして命を支えられて、傾聴も大きな懐で受け止めておいでです。
そのお仕事の尊さを胸に留め置き、私もミディアムのお役目に励みます。