「スピリットは嘘をつく」と言われ
イギリス人の育ての親のような恩師であるミディアムのお言葉です。
ワークショップのお話の中で、何度もこの「スピリットは嘘をつく!」と話されてました。
その真意がずっと分かりませんでした。
嘘をつかれてしまうと、ミディアムが間違った情報をクライアントさんに
お伝えしている事になりますので、正直なところ、
「それ、困るのですけど・・・。」と思っていたのでした。
ご容姿に関しては、
スピリットさんが、ミディアムに見せて下さる時には、
亡くなられた際の年齢、ご容姿とは違ったお姿で来られるケースは意外でしょうが多いのです。
たいてい、若く、美しく、おしゃれな装いで、実年齢より若くいらしゃる方は男女問わず多いの
は、ミディアムには知るところです。‛鯖読まれ’ていらっしゃるのです。
普段着でなく、ぱりっときめられて。
良い時期のご自身のお姿を見せて下さいます。
それは、嘘!?でしょうか。
スピリットさんご自身のお好きなご自分を表現されていらっしゃる事も有りますが。
どちらかと言いますと、例えば闘病中のお辛さややつれられたお姿で来られると、
ご遺族さまや地上の大切な方を、悲しませたり、お辛い事を思い出されたり、
ご自分達を責められる事の内容にご配慮されての事で有る場合が多いのです。
また、ご遺族様の笑いを引き出す為のユーモアの場合も有ります。
残された方に向けた、愛に基づいた‛優しい嘘’だと思います。
更にスピリットさんの嘘は深まります。
クライアントさんが首をかしげられるので
スピリット(故人さま)さんからの情報をお伝えした際に、
クライアントさんが、首を傾けられる事が起こりますと。
「これは、No!って事でしょう!?」となります。
「生前はそんな人ではなかったのですが、スピリットになると変わるのですか!?」
そう、ご遺族に言われた事も有りました😓。
けれど、こちらはスピリットさんのお言葉やビジョン、エネルギーを受け取ったままに
お伝えさせて頂いているのだけど・・・。
そんな時は頭の中に、恩師のあの言葉が過ります(・・;)。
クライアントさんの立場から
先日、生徒さんのミディアムシップの練習の時でした。
他界した身内が始めて出て来ました。
正直なところ、出てきて欲しくないスピリットなのです。
彼女のエビデンスからも、その方だと思いましたが。(内心その方を認めたくなくて)
エビデンスの中で、彼女が「優しそうな方。」「穏やかに優しいお顔で~」とのお言葉。
内心、さっさと終わりたい相手(スピリット)ですので。「はい○○です。」と応じました。
メッセージも聞いて終えましたが。
私にとっての生前のその方は、スピリットのその方とは全く違っていました。
でも、それは生徒さんのミディアムシップに問題が有るのではないのです。
あるスピリットさんのお話
そう言えば・・・・。
昔、親類の某スピリットが私に伝えて来ました。
「私は、みんなに厳しい人間だと思われていました。実際、厳しく、優しくはなかった。
けれど、それは本意ではない。教育者だったこともあって、優しく振舞うのが苦手だった。」
そのような内容でした。
幼い頃の私は、特にその方が厳しくて怖くて近寄りがたかったのですが。
晩年は、温厚で優しさを感じていましたけれど。
きっと、その方は不器用だったのかなぁと、自己表現が苦手だったのだろうって、
その時に私自身の誤解が解けました。
‛嘘つき’の真意は
そして、今回の件で『スピリットは嘘をつく』の私なりの答は出ました。
ご生前には、本当は「こう有りたい。」「このような人でいたい。」と思っていても。
思う様に振舞えなかったり、人との接し方があと一歩踏み出せなかったり、・・・。
理由はそれぞれ有って、表面には出せなくても。
心の奥では愛が流れていて、お互いにそれに気付けなかったのだと。
また、今生でのお役目としての‛キャラクター’を演じざるを得なかった場合も。
『スピリットは嘘をつく』を今になって漸く私なりの解釈が出来ました。
霊界では、打って変わってご遺族さまのサポートや導きに回られる方も少なく無いのです。
魂の繋がりやもっともっと深い話になりますが。
霊界と地上の強い愛の絆は嘘では切れない、語れないと思いました。